英語学習で子どもをバイリンガル脳にするには?方法とメリットを紹介

子どもがアルファベットを描いて英語を学んでいる

バイリンガル脳とは、2つの言語を自由に使いこなせる状態のことを指します。子どもを日本語と英語のバイリンガル脳に育てるには、赤ちゃんのうちから英語にたくさん触れられる環境を作り、幼児期には英語学習を生活習慣にすることが大切です。英語の早期習得にはオンライン英会話を活用してみましょう。

今回は、英語学習で子どもをバイリンガル脳にする方法や、バイリンガル脳のメリットなどを解説します。

 

バイリンガル脳とは母国語と第二言語を自由に使いこなせる脳

バイリンガル脳とは、母国語と第二言語である外国語を自由に使いこなせる脳のことです。バイリンガル脳には、母国語しか話せないモノリンガル脳とは脳の構造が異なる部位がいくつかあり、モノリンガルよりも神経細胞が多く、言語習得に深く関わる言語野を含めたさまざまな領域の機能が強化されているといわれています。バイリンガル脳を持った人は、右脳と左脳を使いこなすことができるため、言語面だけでなく問題解決能力や注意力、認識力といった能力の向上など、いくつものメリットがあります。

とくに重要なのが、アルツハイマー病との関係性です。

医学誌Neurology(神経学)によると、カナダの老人医療センターの研究で、バイリンガル脳はアルツハイマー病の発症を5年程度遅らせる可能性があることが発表されました。[注1]

[注1]AFPBB News:バイリンガルはアルツハイマー病の発症が5年遅い、カナダ研究

 

バイリンガル脳の特徴・言語の切り替えスイッチ

バイリンガル脳が持つ最大の特徴であり、最も重要な機能として、言語の切り替えスイッチがあります。これは、会話をする相手やシチュエーションによって、使用する言語を切り替える能力です。

バイリンガル脳は脳内で言語スイッチを素早く正しく切り替えることができるため、日常生活を送るうえで必要不可欠なワーキングメモリー(短期記憶)を増やすことにも役立っています。

脳の中で言語モードを切り替えるためには、使用しない脳の部位を抑制し、使用する部位へ注意を向けなければなりません。注意力と集中力が必要ですが、バイリンガル脳はスイッチングをスムーズに行います。そして、このスイッチングはワーキングメモリーを鍛えることにも役立っています。

 

バイリンガル脳にするには幼児期からの英語学習が重要子どもが本を読んで英語を学んでいる

子どもをバイリンガル脳にするためには、幼児期から英語学習を行い、英語に触れる機会を増やすことが大切です。

2〜3歳から12〜15歳頃までの子どもは、大人の数倍の学習能力が高く、言語吸収も早いという特徴があります。そのため、英語学習を始める時期が早いほど言語習得が有利になり、子どもがバイリンガル脳になりやすいといわれています。

幼児期の英語学習は、子どもが英語に興味を持ち、積極的に学びたくなるような環境作りが重要です。英語を学ぶこと自体を目的にするというよりは、子どもが好きなこと、関心があるものと英語学習をかけ合わせるなど、英語を学ぶ手段として活用するほうが、子どものモチベーションを維持できるでしょう。

バイリンガル脳を育てる3つのメリット

英語学習によって、子どもがバイリンガル脳になることで得られる主なメリットは、次の3つが挙げられます。

 

1. 英語脳になる

英語脳とは、聞こえてきた英語の音声や目にした英語の文章を、日本語に変換せず、英語のままインプット・アウトプットができる状態を指します。

モノリンガル脳の人が英語を耳にしたり英文を読んだとき、個人差はありますが、理解するまでに多少の時間がかかります。その原因は、脳内で一度英語を日本語に翻訳しているからです。英語で会話をする場合は、相手の英語を脳内で日本語に翻訳して理解し、日本語から英語に翻訳してから返答をするため、どうしても会話に間ができてしまいます。

一方でバイリンガル脳の人は、言語野が2つあるいわゆる英語脳であるため、翻訳作業をせず、英語を英語のままダイレクトに捉えて自由に操ることが可能です。

英語脳を鍛えると、英語でのコミュニケーションがスピーディーになるだけでなく、日本語では表現できないような英語独自の言語表現を感覚で捉えることができるようになります。

 

2. 正しい発音やリスニングができるようになる

ネイティブな英語を聴きながら育まれたバイリンガル脳は、英語のリスニング能力が高く、RやL、THなど、日本人にとって聞き取りづらい・発音しづらい英語であっても正確に聞き取り、自然と正しく発音できるようになります。

英語と日本語では、使用する口と舌の筋肉が違うといわれており、口を大きく開けたり舌の筋肉を多く使ったりしなくても話せる日本語と違い、英語は口と舌の筋肉を駆使して話す言語です。幼児期から英語学習をしてバイリンガル脳になった子どもは、日本語と英語の発声の違いを感覚として身につけることができます。

日本人は大きな口を開けて舌を駆使するような喋り方はしませんが、英語話者は日本人とは真逆で、口と舌の筋肉総動員で英語を話すとされています。こうした感覚は幼い時期だからこそ自然と身につけられるものであり、一定年齢以上になってからの体得は困難とされています。

3. 問題解決能力が高くなる

バイリンガル脳は、母国語と第二言語、2つの言語で物事を捉えることができるため、身に付けられれば視野の広い柔軟な思考を持てるようなるでしょう。特に幼児期に英語学習をした場合、右脳と左脳の両方を使って言語習得しているため、理論的思考・情緒的思考の両方から考えられるようになります。そのため、問題解決能力が高く、複数のことを同時に考えたり行動できるマルチタスクが得意な傾向があるのです。

幼児期から始めたいバイリンガル脳を育てるための英語学習方法3つ

子どものバイリンガル脳を育てるために効果的な英語学習としては、次の3つが挙げられます。

1. 乳児のうちから英語に触れる環境を整える

言語習得のための教育に早すぎるということはありません。0歳〜1歳児のうちから英語の子守唄やきらきら星などの子ども向けの英語の歌を一緒に聴いたり、幼児向けの英語のアニメーションを見せたりなど、できるだけ英語に触れる機会を増やしましょう。人の耳は7歳までに完成されるといわれています。英語の発音を自然に聞き取れる力、いわゆる英語耳を養うには、2〜3歳頃からスタートするのが最適です。英語を正しく聴く力があるということは、英語を正しく発声する力にもつながるでしょう。

2. 英語の絵本を読み聞かせる

英語の本を読み聞かせしている親子

絵本の読み聞かせは情操教育や言語教育に大変効果的です。英語学習でも例外ではありません。子ども向けの短い英語の絵本を選び、繰り返し読み聞かせてみましょう。学習応力の高い子どもは絵本の内容を暗記し、音読できるようになります。

英語の発音に自信がないので子どもに聞かせられないという場合は、正しい発音で読めるよう事前に練習してみましょう。DVD付きの読み聞かせ絵や動画サイトを利用するのも悪くはありませんが、できれば親が子どもに寄り添いながら英語の絵本を読み聞かせ、一緒に取り組むことが大切です。

3. オンライン英会話で英語学習を生活習慣にする

英語を早期習得するには、英語学習を習慣化させ、英語を使用する頻度を増やすことが重要です。しかし、両親共に日本人の場合、家庭内でできる英語学習には限界があります。そこでおすすめなのが、オンライン英会話です。

オンライン英会話は、パソコンやタブレット端末、スマートフォンがあれば家の中で英語のレッスンが受けられる英会話サービスです。レッスンは端末画面に映る講師とのマンツーマンで、プランによって一週間に受講できるレッスンの回数を選べたり、子どもと相性の合う講師を選択できるなど、通常の英語教室よりも自由度が高いところが特徴です。都合の良い時間にレッスンを受けられるため、子どもの生活習慣に組み込みやすいところも魅力の1つでしょう。レッスンは20〜25分程度で、集中力が15分程度と言われている子どもが飽きずに受講するのに丁度よい時間です。

グループレッスンの英語教室と違い、マンツーマンでレッスンできるため、人見知りの子や恥ずかしがり屋の子でも安心して英語学習に取り組むことができます。また、子ども1人ひとりのレベルに合わせたカリキュラムでレッスンが進行していくため、レッスンについていけないといった心配もありません。

また、自宅でレッスンが受けられるので、子どもが受講している様子を親が近くで確認できるというメリットもあります。

月額料金は、英語教室が7,000〜10,000円程度に対し、オンライン英会話は3,000〜5,000円前後のスクールが多く、リーズナブルに英語のレッスンを受けることができます。(どちらも週1回レッスンの相場)

 

バイリンガル脳を育てるなら幼児期からのオンライン英会話がおすすめ

母国語と第二言語を自在に操ることができるバイリンガル脳は、言語面だけでなく、問題解決能力が高い、マルチタスクが得意になるなど、さまざまなメリットがあります。子どもに英語を早期習得させ、バイリンガル脳に育てるためには、幼児期からの英語学習が重要です。1〜2歳の段階で英語の歌を聴かせたり英語の絵本を読み聞かせたりしながら、英語に慣れさせておきましょう。3〜4歳からは、オンライン英会話によるレッスンがおすすめです。

 

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子どものためのオンライン英会話GLOBAL CROWN公式HP

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