大人になってから英語の発音に慣れるのは難しいため、英語耳は子どものうちから育てた方がいいと聞いたことがある方もいるでしょう。しかし、英語耳を育てる方法がわからず困ってしまう場合もあります。やみくもに英語教育を行っても、コツがつかめず英語に耳が慣れていかないケースもあるため注意が必要です。
そこで、本記事では子どものうちに英語耳を育てる重要性や学習を始めるタイミング、具体的な育て方を解説します。子どもの英語教育を効果的に行うために、お役立てください。
そもそも英語耳とは
英語耳とは、周波数の違いを聞き取ったり、日本語にない英語の音やリズム、イントネーションを聞いて理解したりする能力のことです。
英語と日本語は、周波数の異なる言語です。日本語にはない音もあり、わずかな違いで音を聞き分けることが難しいといわれています。そのため英語耳が養われていないと、真似して話せずスピーキングも苦手になると考えられています。
子どもの英語耳はいつから育てるべき?
英語耳を養うには、0~6歳のうちに英語のトレーニングを開始するのが理想的だと考えられています。この背景として、音を自然と聞き分けられる能力は1歳くらいの時期に発達し6歳あたりで完成することが挙げられます。
ただし、この時期を逃したからといって心配する必要はありません。耳の発達は10歳くらいまでという説もあるため、挑戦する価値は十分あるでしょう。
小さいころから英語を学ぶと思考力が落ちるって本当?
「小さいころから英語や日本語などの複数の言語を並行して学習すると思考力が落ちる」と聞いたことがある人もいるでしょう。
たしかにバイリンガル環境で育った子どもは、言語の理解力や思考力が追い付かず中途半端になってしまうことがあります。ただし、必ずしもそうとは限りません。大切なのは保護者が学習環境をサポートすることです。
たとえば英語だけでなく母国語である日本語の学習にも力を入れる、英語は英語だけで教える、などの使い分けをすると効果的です。
子どもの英語耳の育て方とは
小さい子どもには、どのようなトレーニングが適しているのでしょうか。ここからは、子どもの英語耳の育て方をご紹介します。
英語の歌を使う
体の動きや発声が活発になってきたら、英語の音楽を使って歌ったり踊ったりするのが効果的です。リズムを取ることで楽しく英語の音を覚えられるでしょう。歌で英語を学ぶための教材も各種揃っているので、段階に合わせてさまざまな英語の音を聞かせてあげるのがおすすめです。2~3歳くらいで始めると効果的なトレーニングです。
DVDやYouTubeを使う
DVDでは英語のアニメや映画が手に入ります。また、YouTubeには英語の動画が数多く公開されています。DVDやYouTubeを見せると、動画を理解しながら英語を聞くことに慣れていくでしょう。子どもが興味のあるキャラクターやお話などを探してあげると、飽きずに楽しく見てくれます。
DVDやYouTubeは英語教材と比べて種類が豊富で、そのときに子どもの好きなものや関心を持っているものを見せてあげられるのがメリットです。
フォニックス学習に取り組む
フォニックス学習では、アルファベットと発音の間にある一定のルールを学習できます。文字が認識できるようになった子どもは、フォニックス学習に取り組むと効果的です。発音の基本ルールがわかるようになり、英語独特の音を聞き分けられるようになるでしょう。視覚や聴覚を刺激しながら動画で学べる教材もあるため、小さな子どもにも有効な学習方法です。
また、英語耳が育つだけでなく、単語や文章を自分でも正しく発音できるようになったり、つづりを覚えやすくなったりします。将来に役立つ英語力の基礎を身に付けられるでしょう。
英会話スクールに通う
小学校から英語が教科として導入されることになり、英会話スクールでも幼児・子ども向けの指導やサポートに力を入れるところが増えています。英会話学習のプロである英会話スクールでは、カリキュラムが体系的に組まれていることが多く、バランスよく英語を学習できます。
ただし、英語耳を養うためにはリスニングやスピークングに力を入れているスクール、少人数制でサポートのしっかりしたスクールを選ぶ必要があるでしょう。クラスメートと楽しくレッスンを受講できる一方で、英語学習の集中力が欠けてしまうこともあるので自宅でも予習・復習も大切です。
インターナショナルスクールを利用する
帰国子女や日本に在住する外国人が通うインターナショナルスクールに通わせるのも効果的な方法です。教師や生徒に外国人が多く、英語がネイティブの人に囲まれながら教育を受けられます。日本にいながら留学しているかのような環境を得られるため、英語学習にとっては理想的です。
しかし学費が高額になる点はネックとして挙げられます。また地域によっては、インターナショナルスクールが通える範囲にない場合があります。
ネイティブと会話して英語耳を養う
直接ネイティブと会話させて、英語の世界に触れてもらうのも効果的です。自分で意思表示ができ、周囲のさまざまなことに興味を持ち始める3~6歳頃の子どもにおすすめです。母国語である日本語の基礎が固まってくるころなので、日本語の発達を邪魔して中途半端なバイリンガルになってしまうことも防げます。
ネイティブのいる英会話スクールやオンライン英会話を利用すると、語学のプロから正しい発音やリスニング能力を習得できるでしょう。
オンライン英会話とは
オンライン英会話は、スマートフォンやパソコンがあればどこからでもインターネットを介して英会話のレッスンを受講できるサービスです。教室に出向かなくても、バイリンガルやネイティブの講師から直接レッスンを受けられます。
マンツーマンでレッスンが展開されることが多く、他のクラスメートに気を取られずに子どもが英語に集中できるでしょう。講師と直接会話する時間が多いため、英語耳を効果的に養っていけます。
オンライン英会話で英語耳を育てるメリットとは
ここからは、オンライン英会話で英語耳を育てるメリットをご紹介します。
コスパが良い
オンライン英会話では、通常の英会話スクールに比べてレッスン料金が安く設定されていることが多いです。これは教室の賃料や運営費をセーブできるため、世界中の優れた講師から良心的な価格でレッスンを受講できるためです。
教材費が無料で提供されたり、アプリで予習・復習のための教材が用意されたりするケースもあり、全体的にコスパの良い学習方法です。
時間や場所に捉われない
スマートフォンやパソコンなどの電子デバイスとインターネット環境さえあれば、時間や場所に捉われずにレッスンを受講できるのがオンライン英会話の魅力です。他の習い事や学校行事があっても、スケジュール調整がしやすく英語学習を継続していけるでしょう。小学生であれば時間になったら自分でタブレットを用意してレッスンをスタートすることもできます。
またリモートで受講するスタイルなので、自宅や旅行先、保護者の帰省先などでもレッスンを受けられます。
送り迎えがいらない
オンライン英会話は、保護者による送迎がいらないのも嬉しい点です。保護者が共働きであったり他の兄弟の世話、家事、介護などで忙しかったりする場合も、自宅で受講してもらえるので手間がかかりません。
また近隣に英会話スクールがない地域では、子どもに英語を習わせるために遠くのスクールまで連れて行かなければならない場合があります。オンライン英会話ならこうした心配なく、子どもの英語耳を育てられるのがポイントです。
マンツーマンレッスンで効率よく学べる
一般的に、オンライン英会話ではマンツーマンレッスンの形態をとっているサービスが多いでしょう。講師と生徒が1対1のマンツーマンレッスンでは、子どもの理解度や進捗に合わせて丁寧な指導が受けられます。英語耳を養うためには少しずつ理解しながら着実に発音や抑揚を習得していく必要があるため、講師にしっかりサポートしてもらえるのが魅力です。
また、英語耳とスピーキング能力はリンクして向上させていくと効果的です。必然的に子どものスピーキング時間が増えるのもマンツーマンレッスンの強みといえるでしょう。
オンライン英会話の英語耳を育てるデメリットとは
オンライン英会話で英語耳を育てるため、注意しておきたいデメリットも確認しておきましょう。
講師の質にムラがある
オンライン英会話と一口にいっても、講師の質にはムラがあります。そのためスクール選びは慎重に行う必要があります。質の高いレッスンを受けるためには、厳しい採用基準を設けているスクールやバイリンガル、ネイティブ講師を揃えているスクール、子ども向けの教育にフォーカスしているスクールなどを探すことが大切です。
インターネットが安定しないと声が聞き取りにくい
インターネット環境が安定していないと、講師の声が聞き取りにくい場合があります。英語耳を育てるためには、音質が重要です。このため、質の高いインターネット環境を用意することは必須条件といえるでしょう。
またデバイスを通して音声をよりクリアに聞き取るために、イヤホンやヘッドホンなどを使ってレッスンを受ける方法も効果的です。
子どもの英語耳を育てるときに保護者が注意したいこと
子どもの英語耳を育てたいと考えている場合は、保護者は教育に熱心になりすぎてしまう傾向があります。英語耳は幼い年齢から対策を施してあげることは大切ですが、子どもが嫌がる場合は無理に押し付けないのがポイントです。
英語に対して嫌悪感を抱かれてしまうと、将来の学習にも影響が出てしまうことがあります。教材に頼り切らず、興味のあることや楽しいと感じることにリンクさせて英語を聞かせてあげるのがおすすめです。
英語耳を育てるには、時間がかかります。言語はすぐにマスターできるものではないため、親子で一緒に楽しみながら学習を継続していくのがポイントです。中途半端なバイリンガルにならないように、日本語の教育に力を入れてあげましょう。
まとめ
子どもの英語耳を育てる方法をご紹介しました。歌や動画、スクールなどを通して英語に触れさせ、日本にいながら子どもの英語耳を育てることは可能です。なるべく多くネイティブの発音を聞かせて英語に慣れさせましょう。
子ども向けのオンライン英会話GLOBAL CROWNでは、子どもと相性が良い先生をマッチングしてマンツーマンレッスンを展開しています。バイリンガル先生が楽しく学習をサポートしてくれるため、飽きずに英語学習を続けていけるでしょう。
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