英語絵本の選び方・読み方完全ガイド!楽しみながら育む読む力

絵本読み聞かせ

「英語の絵本、どんなものを選んだらいいの?」
「読み聞かせの時、発音が不安…」
「せっかく買ったのに、なかなか続かなくて…」

英語絵本を始めたいけれど、こんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。実は、英語絵本との出会い方や楽しみ方次第で、お子様の英語学習はぐんと楽しいものになります。

今回は、数多くのお子様の英語学習をサポートしてきた経験から、英語絵本を使った効果的な学習方法をご紹介します。

英語絵本を取り入れるメリット

「なぜ、英語絵本なの?」

この質問をよくいただきます。英語絵本には、実は様々な学習効果が隠れています。

まず、絵本を通じて英語の自然なリズムやイントネーションに触れることができます。教科書やドリルとは違い、ストーリーの中で生きた英語表現に出会えるのです。

また、カラフルな挿絵によって、単語や表現の意味を自然と理解できます。「apple」という単語を覚えるとき、赤いリンゴの絵と一緒に見ることで、より印象に残りやすくなります。

さらに、親子で同じ本を共有する時間は、かけがえのない思い出となります。「この本が好き!」という気持ちは、英語学習への意欲にもつながっていきます。

英語絵本選びの基本ポイント

英語絵本選びで最も大切なのは、お子様が「面白そう!」と思える本に出会うことです。たとえ英語教材として優れていても、内容に興味が持てない本では、継続的な学習は難しくなってしまいます。

例えば、恐竜が好きなお子様なら、”Harry and the Dinosaurs”シリーズがおすすめです。電車が好きなら”The Little Engine That Could”、動物が好きなら”Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?”など、お子様の興味に合わせた選書が可能です。

文字の大きさや量にも注目しましょう。初めは1ページあたり1〜2文程度の本から始めるのがおすすめです。文字が大きく、見やすいフォントを使用している本を選ぶことで、お子様も読みやすくなります。

挿絵と文章のバランスも重要なポイントです。特に始めたばかりの頃は、挿絵から内容が想像しやすい本を選びましょう。文章の意味が分からなくても、絵を見ながら「きっとこういう意味かな」と推測する力が育ちます。

効果的な読み聞かせの方法

「発音が不安…」という声をよく耳にしますが、実は完璧な発音である必要はありません。大切なのは、お子様と一緒に楽しむ気持ちです。

読み聞かせを始める前に、まずは快適な環境を整えましょう。外の騒音が気にならない場所で、お子様とゆっくりと向き合える時間を作ります。スマートフォンの通知音などが入らないよう、事前に設定を確認するのもポイントです。

読むときは、最初からスピードを上げる必要はありません。ゆっくりと、はっきりした声で読むことを心がけましょう。お子様の表情を見ながら、理解度に合わせてペースを調整していきます。

例えば、”The Very Hungry Caterpillar”(はらぺこあおむし)を読む時は、こんな工夫ができます:
– 最初のページでは、お腹を空かせた青虫の様子を、身振り手振りを交えて表現
– 食べ物が出てくるページでは「これ何だと思う?」と問いかけ
– 数を数えるページでは、一緒に指で数を数える
– 蝶々になるシーンでは、驚きや感動を共有

このように、物語に合わせて声の調子を変えたり、質問を投げかけたりすることで、お子様の興味を引き出すことができます。

理解を深める工夫

英語絵本を読む時、「とにかく英語を覚えさせなければ」と考えがちですが、それは逆効果かもしれません。むしろ、物語を楽しみながら自然と英語が身につくような工夫を心がけましょう。

例えば、読み始める前に表紙を見ながら「この本はどんなお話かな?」と問いかけてみましょう。想像力を働かせることで、お子様の興味はぐんと高まります。絵を見ながら予想を立てることは、実は重要な学習方法の一つなのです。

読み進めながらも、適度に会話を交えることが効果的です。”We’re Going on a Bear Hunt”(くまさんくまさんなにみてるの)を例に挙げてみましょう。

冒険の場面で「怖いね〜」「どうやって進むのかな?」といった声かけをすると、お子様も自然と物語に引き込まれていきます。英語の台詞を完全に理解できなくても、状況から意味を推測する力が育っていきます。

また、お気に入りのシーンでは、一緒に真似っこするのも楽しいものです。登場人物の動きや表情を真似ることで、フレーズと動作が結びつき、より印象に残りやすくなります。

継続するためのポイント

「最初は張り切って始めたけれど、だんだん続かなくなってしまった…」

これは多くの保護者様が経験することです。でも、ちょっとした工夫で無理なく続けることができます。

まずは「毎日10分」という具体的な目標を立ててみましょう。寝る前の時間や、休日の午後など、お子様がリラックスできる時間帯を選びます。短い時間でも、毎日続けることで大きな効果が期待できます。

同じ本を繰り返し読むことも、実は大切なポイントです。子どもは同じ物語を何度も楽しむことができます。2回目、3回目と読むうちに、最初は分からなかった表現も自然と耳に馴染んでいきます。

「今日はママが読んで、明日はパパが読む」というように、家族で交代しながら読むのも良いアイデアです。読み手が変わることで、新鮮な気持ちで本と向き合えます。

成長に合わせた本選びのステップアップ

お子様の英語力が伸びてきたら、少しずつ本のレベルを上げていきましょう。ただし、急激な変更は避けた方が無難です。

例えば、こんなステップアップの方法があります:

1. 最初は、”From Head to Toe”(からだであそぼう)のような、シンプルな動作と結びついた本から始めます。

2. 慣れてきたら、”Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?”(くまさんくまさんなにみてるの)のような、同じフレーズの繰り返しがある本に挑戦します。

3. さらに余裕が出てきたら、”The Gruffalo”(グラッファロー)のような、より長いストーリー性のある本に進みます。

大切なのは、お子様の「楽しい!」という気持ちを大切にしながら、ゆっくりとステップアップしていくことです。

読書の幅を広げるために

英語絵本との素敵な出会いをより多く作るために、図書館や本屋さんの活用もおすすめです。実際に本を手に取り、お子様と一緒にページをめくってみることで、その本が自分たちに合っているかどうかが分かります。

また、季節や行事に合わせた本選びも効果的です。クリスマスシーズンなら”The Polar Express”、ハロウィンなら”Room on the Broom”など、その時々の気分に合った本を選ぶことで、より身近に英語を感じられます。

デジタル絵本という選択肢もあります。音声付きの電子書籍なら、ネイティブの発音を聞きながら読むことができます。ただし、紙の本ならではの温かみや、ページをめくる楽しさも大切にしたいところです。

まとめ:英語絵本で広がる新しい世界

英語絵本は、単なる英語学習の教材ではありません。それは、お子様と一緒に新しい世界を探検する、素敵な冒険の始まりなのです。

完璧を目指すのではなく、一緒に楽しむ気持ちを大切に。そして、お子様の小さな発見や成長を、温かく見守っていきましょう。

今日から、あなたとお子様だけの、特別な英語絵本の時間を始めてみませんか?

【おすすめ英語絵本リスト】
初めての方へ:
– “From Head to Toe” by Eric Carle
– “Dear Zoo” by Rod Campbell
– “Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?” by Bill Martin Jr.

少し慣れてきた方へ:
– “We’re Going on a Bear Hunt” by Michael Rosen
– “The Very Hungry Caterpillar” by Eric Carle
– “Where the Wild Things Are” by Maurice Sendak

この記事が、英語絵本を始めるきっかけとなることを願っています!

 

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Kirin

スペインの美術史を学ぶ都内大学院生。高校時代にはホストファミリーとして多くの留学生を迎え入れ、自身もホームステイを経験。ヨーロッパの歴史に強い興味を抱き、大学時代には美術館巡りを兼ねたヨーロッパ一人旅を実施。スペイン美術に魅了され、マドリードに1年間留学し、現地の美術や文化に触れる。海外経験を通じて、幼少期からの外国語学習の重要性を実感し、2023年にハグカムにインターン生として参加。現在英語、スペイン語に加え、韓国語とイタリア語を勉強中。

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