英語教育

国際基準のCEFRとは?各種機関や企業も注目!子どもが目指したいレベルを解説

2020年度から学習指導要領が改訂され、小学校の必修科目に英語が加わりました。今まで実施されてこなかった言語の学習が追加されたことで、戸惑いを隠せない子どもも少なくありません。

 

子どもに小学校から始まる英語学習でつまずかせないためには、小学校入学前から英語に触れる機会を作ってあげることが重要です。また、学校だけでなく、家庭でも日常的に英語学習を行うことでより定着しやすくなります。

 

近年、子どもの習得レベルを測る上でCEFRと呼ばれる外国語運用能力のための指標が注目を集めています。本記事では、CEFRの概要や注目される背景などを解説しているので、ぜひ参考にしてください。

 

CEFR(セファール)とは?

CEFR(セファール)とは、英語や日本語などの言語学習の習熟度を測るときに用いられる指標です。具体的にどのような指標を指しているのか、以下でくわしく解説します。

CEFR の概要

CEFRとは、言語能力の習得レベルを測るための国際的な指標です。CEFRは「Common European Framework of Reference for Languages」の略称で、「ヨーロッパ言語共通参照枠」と訳されます。英語・日本語を始め、さまざまな種類の言語に対応しており、外国語の運用能力を世界共通の基準で測れます。

 

CEFRは、子どもが英語学習を通して、どのレベルまで理解しているのかを把握する際に便利です。学習によって習得した知識の量のみを問うわけではなく、実際に言語を活用できるのかを能力記述文で提示しています。

 

また、学習者に対し、一方的に必要な知識を詰め込む学習ではなく、自発的に学ぶ姿勢を持つことが推奨されています。CEFRには、英検やTOEICのような試験は存在しません。

 

CEFRが注目される背景

CEFRは、言語学習の習得レベルを測るための方法として注目されています。CEFRが注目を集めているのは、世界共通の基準を持つ指標が存在しなかったからです。

 

例えば、英語の習熟度を測る際は、英検・TOEIC・TOEFLなどのさまざまな試験が実施されていますが、試験はそれぞれの団体によって管理・運営され、試験の評価基準も独自に設定されているため、グローバルな視点で評価したくてもできませんでした。

 

一方で、CEFRは世界共通の評価基準を定めているため、どこの国で評価された場合でも同様の評価をするのに有効です。また、知識の量ではなく、習得した知識を実用的に使えるのかをレベル別に分けており、客観的な評価を下せます。

 

CEFRは、世界共通の評価基準を持っているため、学習者の語学力を客観的な視点から判断する際に有効な手段として注目を集めています。

 

CEFRの基準

CEFRの基準は、英検やTOEFLの試験結果と、CEFRレベルの相対表(対応表)の内容で決まります。文部科学省のPDF資料には、各試験とCEFRの対照表が掲載されています。以下の表は、2018年3月時点に作成された対照表です。

画像引用:文部科学省『各資格・検定試験とCEFRとの対照表』

 

対照表の縦軸はCEFRのレベルで、横軸には英検やTOEFLなどの各種資格・試験のレベルが記載されています。例えば、実用英語技能検定2級の合格者は、CEFRのレベルに置き換えるとB1・A2に該当します。

 

子どもに英検2級を受験させる場合は、CEFRのB1〜A2のレベルに記載されている基準を満たす学習が必要だと考えることも可能です。

 

小学生~高校卒業までに目指したいCEFRのレベルは?

CEFRのレベルは6段階に分けられており、小学生から英語学習を始めた場合は、高校卒業までにA2~B1以上のレベルを目指すのが一般的です。CEFRのレベルの概要は、文部科学省のPDF資料にある以下の表で確認できます。

画像引用:文部科学省『各資格・検定試験とCEFRとの対照表』(2022-05-04参照)

 

基礎段階の言語使用者に該当するのは、A2とA1です。詳細は、後ほど解説します。B2とB1は、自立した言語使用者に分類されています。B2は、専門分野を含む幅広い文章を作成できるレベルで、B1は標準的な会話を認識できるレベルです。

 

熟練者と評価できるレベルは、C2とC1です。C2は、すべての読み聞きが容易に行えるレベルを指します。C1は、さまざまな分野の長文を理解でき、自分で文章を作成できるレベルです。

 

レベルA2

CEFRのA2は、基礎段階の言語使用者に分類されています。英検の場合、2級・準2級に相当するレベルです。TOEIC L&R・S&Wの場合は、1,145~625点が該当します。具体的には、自分のプロフィール情報やショッピングなどで必要なやりとりなどの日常的な話題に関する文章や表現を理解できるレベルです。

 

A2を習得している場合、日常会話に使われる簡単なフレーズであれば、会話でのやりとりが可能と判断されます。他にも、家族情報や地元の地理情報、仕事内容などの身近なもの・人に関係する内容のやりとりを対面で行えます。

 

レベルB1

CEFRのB1は、A2より高度な「自立した言語使用者」に分類されているレベルです。英検に置き換えると、準1級・2級のレベルと同等とされています。TOEFL IBTの場合、1,555~1,150点に相当するレベルです。B1は、学校や仕事、プライベートなどの日常生活に出てくる話題を理解できます。

 

アメリカ・イギリスなどの英語圏で問題やトラブルが起きた場合に、論理的な説明ができる文章を作成できます。例えば、旅行中にパスポートやビザを紛失した、盗難に遭ったなどのトラブルにも適切に対処できる語学力があると判断されます。

 

各種機関や企業もCEFR対応を進めている

CEFRは、高校や大学などの教育機関で普及しています。英語の授業で生徒や学生の習得レベルを測定する際に、CEFRが活用されています。

 

英検では2022年度の検定試験から、CEFRに対応したスコアが個人成績表や合格証明書に表示されるようになりました。CEFRレベルは、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4種類の項目に分かれており、それぞれの技能別にCEFRのレベルが記載されます。

 

NHKでは、テレビやラジオで放送されている英語講座にCEFRのレベルを採用しています。A0を追加した7段階のレベルが再編成されました。A0は、簡単なフレーズや表現を聞き取ることができ、自分の名前や感じたことをシンプルに伝えられるレベルを指します。各レベルに合った英語の番組・放送を楽しめます。

 

出典:公益財団法人『日本英語検定協会』(参照:2022-05-04)

 

出典:NHK『NHK英語番組テキストご利用のめやす』(参照:2022-05-04)

 

小学生〜高校生までの英語教育で必要な内容は?

グローバルな社会に対応できる人材が求められるようになり、小学生から英語教育が開始されるようになりました。小学生から高校卒業までに、どのような授業内容が実施されるのか、以下でくわしく解説します。

 

小学3~4年生

英語学習は、小学校3〜4年生の時期から始まります。本格的な英語の授業は小学校5〜6年生から開始されるため、小学校3〜4年生は授業よりも英語に慣れるための外国語活動が実施されているケースが多いです。

 

英語の授業では、アルファベットなどの発音やリスニング、チャントと呼ばれる英語独自のリズムに慣れさせるためのカリキュラムが盛り込まれています。また、英語を聞いたり話したりする楽しさを学べる内容になっています。

 

小学校3~4年生が授業で英語を学ぶ時間は、年間35時間程度です。英語学習に用いられる時間は、1カ月にすると3時間程度にすぎません。私立小学校の中には、英語の授業を1年生から始めているケースもあります。

 

小学5~6年生

小学校5〜6年生になると、本格的に英語の授業が行われます。簡単なフレーズを使用して、聞く・話す・読む・書くなどを含むカリキュラムが組まれています。

 

45分の授業時間のうち、10〜15分程度のモジュール授業を実施する小学校も多いです。モジュール授業とは、授業時間45分を15分×3教科を実施する授業の方法です。15分程度の短時間学習を行うことで、子どもの集中力を持続させて反復学習による知識の定着などの効果が期待されています。

 

英語学習に用いられる時間は年間に70時間程度で、小学3〜4年生の授業時間に比べて2倍に増加しています。英語の授業で学んだ知識や語学力を判定する際に、英検の5級を受検させる小学校も少なくありません。

 

中学生

2021年度から、中学校では新しい学習指導要領に基づいた学校教育が始まっています。日本語で英語を教える授業が一般的な小学校と比べて、中学校の英語授業では基本的にすべて英語で行われます。

 

中学校卒業までに学ぶ英単語の種類について、改訂前は1,200語程度でしたが、改訂後は小学校で習う600〜700語と、中学校3年間で学ぶ1,600〜1,800語の合計2,200〜2,500語です。

 

中学校の英語授業では、小学校で学ぶ英単語はすべて習得している前提で進められます。子どもが中学校で英語の文法を習得するためには、小学生で習った英語は小学生のうちに理解しておくことが大切です。

 

高校生

高校生になると、中学校で習った英語の基礎を元に、流暢な会話ができるレベルを目標にした授業が行われます。例えば、英語によるスピーチやディベート、プレゼンテーションなどの会話を基本にした授業内容が増えます。高校の英語授業は、生徒が自分の気持ちや考えを英語で発信する力を養うことが目的です。

 

高校卒業までに習う英単語の種類は、新しい学習指導要領の改訂前は3,000語程度でしたが、改訂後は高校3年間で1,800〜2,500語です。小学校〜高校卒業までに学ぶ英単語の数は、合計4,000〜5,000語に増加しています。多くの英単語を学ぶことで、スピーチやディベートを行う際に豊かな表現ができるようになるでしょう。

 

まとめ

子どもに英語を楽しく学ばせるためには、小学校の入学前から英語に触れる機会を作ってあげることが重要です。また、オンライン英会話などを利用し、日常的に英語でコミュニケーションをとれる環境を整備すれば英語が定着しやすくなります。

 

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