ABCDEFG~♪と、アルファベットの歌は最初に覚える英語の歌の定番です。
そこからApple,Red・・・と身近な言葉を覚えていきます。
では、いつからスペルを書いたり、読んだりできるようになればいいのでしょうか?
読み、書き、聞く、話す。正しい習得の順番は?
グローバルクラウンのオンライン英会話では、英語の勉強はほとんど初めて!
のような子どももたくさん受講してくれています。
バイリンガルの先生なので、日本語フォローがあるので安心です。
基本的なカリキュラムは、「聞く・話す」の会話中心のレッスンになっていますが、
「読み・書き」はいつからやればいいですか?と質問をいただくこともあります。
まず、英語の4技能は何かご存知ですか?
聞く:Listening
話す:Speaking
読み:Reading
書き:Writing
この4つを習得することで、しっかりと実践に応用できるスキル習得となります。
では、この4技能(4スキル)を学ぶ順番があるのはご存知でしょうか?
こちらの資料をご覧ください。
一部の生徒向けにお渡ししている資料ですが、
聞く:Listening
↓
話す:Speaking
↓
読み:Reading
↓
書き:Writing
が言語の習得に一番適した順番です。
驚きなのは、これまで私たち親世代が受けてきたのが全く逆だということです!
アルファベットを書いて(書き:Writing)、
教科書を読んで(読み:Reading)
覚えた英文を言って(話す:Speaking)
・・・これでは話せるようにならないわけです。
日本語の習得と同じく「聞く・話す」を覚えてから「読み・書き」へ
自分たちが日本語を覚えた順番を思い出してください。
いきなり書いたり読んだりできたわけでなく、
親から聞いた音をたくさん聞いてそれをカタコトで話すようになったと思います。
英語も日本語も同じ言語なので、原理的には全く同じです。
英語の音をたくさん聴いて、聞き取れるものや言えることを増やしていくことが大事です。
ただし、英語と日本語は言語の構造が違います。
主語+目的語+述語(私はペンを持つ)が日本語に対して、
主語+述語+目的語(I have a pen.)が英語です。
ピコ太郎のPPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)みたいですいませんw
このように、日本語と英語は世界の言語の中でも離れた位置にいるのでそもそも習得しずらい言語でもあるのは事実です。
他にも、
Don’t you wanna a pineapple?
という英語の質問は、
パイナップルはほしくないですか?
と訳したしまいたくなりますが、
日本語では、
はい、ほしくないです。
いいえ、ほしいです。
と、Yesなのに否定文を使ったり、Noなのに肯定文だったりしてこんがらがった人いませんか?
実際には「パイナップルがほしいのではないですか?」と訳します。
wantを強調して聞いているようなイメージです。
そう考えれば、
Yes,I do.(はい、ほしいです。)
No,I don’t.(いいえ、ほしくないです。)
と素直に出てくるはずです。
ちょっと話がそれましたが、このように文法から入ってしまうと
英語と日本語は整合性が取りにくい構造の違いがあるため、習得がとても大変なのです。
子どもがスペルを勉強するのはいつから?
では、いつからスペル(読み、書き)を始めればいいのでしょうか?
子どもが「日本語の読み書きが一定量できてきたら」というのが正しい時期です。
幼稚園や保育園のときにはもちろんひらがなの読み書きも曖昧です。
「ひらがな いつから」なんて検索すると、同じような疑問と回答の記事がたくさん出てきますが、
小学校に入る前後から自宅などで教える家庭も増えてきました。
ですが、それと同時に英語のスペルを教えても覚えることが多すぎて覚え切れません。
また、小学校に入ると漢字も出てきます。
同じくこれと同時に英単語のスペルを覚えていくのは大変です。
ひらがな、漢字もままならないまま英語のスペルを教え込んで、
日本語の読み書きをできなくなるのは困りますよね?
日本語の読み書きは読解能力にもつながり、
実は、意味を早く把握する力にもなります。
具体的には、算数の文章問題が早く解けるようになったり、国語以外のテストにも意外と効果があります。
もちろん、子ども自身が英語が好きで「読みたい!英語で名前を書きたい!」というモードに入っていたらおすすめです。
やはり好きなことを覚えさせたほうが効果が高いのは事実です。
ですが、そういうモチベーションがないのに日本語をさておき英語のスペルを教え込むのは危険なのでやめましょう。
具体的な学年でいうと、ひらがなは小学校1年生には習得でき、
小学校2~3年生には漢字の基本的なもの(部首や部品になるような漢字)は勉強ができます。
これらの漢字の習得を考えると、
英語のスペルをたくさん読んだり書けたりするのは、小学校中学年以上でも十分ということになります。
実際、文部科学省が進めている英語教育改革でも「小学校の英語の授業は<聞く・話す>の音声中心」といわれていますので、あまり焦らずにスペルの勉強を考えてくださいね。
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