学校教育でもグローバル化が意識されるなか、バイリンガル教育も様々な情報が溢れかえっています。
子どもには英語ペラペラになってほしい・・・!と願うパパママはたくさんいると思います。
ですが、過度に英語の勉強をやらせすぎて英語嫌いになってしまっては台無しです。
また、「バイリンガル教育」といっても方法は様々。
ご家庭の状況や、子どもが育つ環境に合わせて考えてみましょう。
そもそも「バイリンガル」の定義とは?
バイリンガルとは、「2ヶ国語が自由自在に使える人」を表します。
3ヶ国語を話せる人は、トリリンガルとも言いますよね。
日本に生まれ育っている環境であれば、当然日本語は話せるようになりますよね。
なので、もう1つの外国語を話すことができればバイリンガルになります。
ですが、「2ヶ国語が話せる」という定義はとても曖昧です。
日本人は謙虚な性格からか、「英語圏のネイティブと同じように使いこなせないとバイリンガルとは言えない」と思っている人が多いようです。発音に対するコンプレックスも多く残っています。
一方で、アジア圏などの方は、「第2言語でコミュニケーションや日常会話ができればバイリンガル」と思っている方が多く、人や国によってバイリンガルの定義は異なるようです。
知っておくべきバイリンガルの苦悩
例(1)
一家でアメリカに移住した日本人家族。13歳(男)6歳(女)4歳(男)。15年経った現在、日本語が堪能なのは長男だけ。下二人は完璧に日本語を忘れてしまっているし、アイデンティティもアメリカ人だそうだ。長男は今は日本語で読み書きするより英語の方が楽だという。例(2)
現在38歳の女性。彼女は父親の仕事関係で小学校3年生から6年生まで4年間アメリカで過ごした。ところが、日本に帰国後、中学生になるとき、日本語がまったくできなくて、1年間ダブったそうだ。英語の発音は完璧ネイティブである。例(3)
小学校5年生のMちゃん。父親の仕事のためアメリカで生まれ育ち、3年生のときに帰国。「英語の方が簡単。だってアルファベットしかないじゃん。日本語は漢字とかひらがなとかカタカナがあって難しい。」と言っている。彼女が英語を忘れてしまわないよう親も努力している。
これらは一例ですが、幼いうちに海外で暮らそう!高いけどインターナショナルスクールに入れよう!など、過度なバイリンガル教育をすることによるデメリットも多く存在します。
子どもの英語教育はただ英語を話すバイリンガルを目指すのではなく、
英語をコミュニケーションツールのひとつとして使いこなすことができればいいのではないでしょうか。
焦りは禁物!目的とゴールを決めれば、適切な英語教育が見えてくる
子どもの英語教育において大切なことは、「どのレベルを目指すか」ということです。
多くの方はこのポイントを意識せずに焦っているように感じます。
子ども向けの英会話事業を行っていると、「将来困らないように」と考えているパパママが多いように感じます。
この場合に大切なことは、
1.英語に対する苦手意識を持たせないこと
2.英語を話す習慣や機会を増やすこと
の2つです。
目的別の英語教育方法とポイント
ネイティブと同じレベルで話せるようにしたい
長期間の海外経験や、インターナショナルスクールなどで長時間英語に触れる時間を作るべきです。
しかし、無理に英語を強要すると英語が嫌いになる可能性もあるので要注意です。
英語で日常会話ができるようにしたい
短い時間でもいいので会話を中心とした実践の場を頻度高く作ってあげてください。
この場合、発音は後回しても大丈夫です。英語を聞いたり話したりすることに慣れることが重要です。
受験対策や試験対策をしたい
旧来の方法ですが、文法や単語学習を中心とした英語塾が効果的です。ただし、最近の試験はリスニング力なども必要になっているかもしれないので、試験に合わせた対策は必要です。
このように、やみくもに英語教育を始めず、
どんな風に子どもになってもらいたいかを考えた上で、英語学習の方法を検討してみてください。
子どものためのオンライン英会話GLOBAL CROWN公式HP
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- 【メディア掲載】えいご教材プラスに掲載されました - 2024-09-30